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中小企業M&Aサポートの代表日記 - 時代を見据えてM&Aでコア事業譲渡、ノンコア事業に資本集中

時代を見据えてM&Aでコア事業譲渡、ノンコア事業に資本集中

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M&A
執筆 : 
2018-3-5 9:24

「事業部売却!! M&Aによる企業再生の道」自動車整備業・中古車販売業のケース(第1回)

メインの事業部門を売却しこれから伸びる事業部門の経営資源にあてた事例:自動車整備業・中古車販売業のケース(第1回/全3回)

〜駐車場建設コンサルティング事業に注力するため、コア事業の自動車整備業・中古車販売業を売却/多角経営から経営資源の集中へ、やはり一番の経営資源は社長なのか〜

自動車整備業のM&Aブログ
「事業の選択と集中」、つまり複数の事業を行っている場合に事業セグメントを取捨選択し、経営資源を集約するには、M&Aによる会社・事業の譲渡が効果的です。経営資源を有効利用させ、選択した事業の発展の礎にすることが出来ます。
時代の移り変わりを見据え、コア事業をM&Aにより売却し、ノンコア事業に資本を集中させた実例として、ご参考にして頂ければと思います。

図1.M&Aの概要

時代を見据えてM&Aでコア事業譲渡、ノンコア事業に資本集中

売り手A社は、首都圏で2つの事業を行っています。
一つは、根強い人気車種の中古車販売・整備業です。整備も特殊なチューンナップを行っており、いわゆるマニア向けのサービスを提供しています。徹底的にこだわっているという特色から、ニッチな市場でも顧客から高い支持を受けています。従業員のチューンナップ・スキルも高く、業界内でその名が知れ渡っているほどです。年商数億円でA社売上のメインの柱であり、高い利益率を順調にあげています。

もう一つの事業は、駐車場の建設コンサルティング事業です。駐車場の企画、設計、施工、管理を行っており、ゼロから駐車場を造る際、敷地に何台車が停められるかや料金設定のアドバイスをしながら、工事業者に発注し、A社長が駐車場建設のプロデュースや現場監理をする、というビジネスをしています。大手の駐車場建設会社に頼むと高いと感じるお客をターゲットにしており、駐車場に関するちょっとした仕事も請け負っています。全国の顧客相手の事業ですが、社長他従業員ごく数名で行っており、駐車場の車止めやフェンス作成、白線等のペンキ塗装といった簡単な作業はA社長自ら行っているという、スキマビジネスとしての要素も兼ね備えた事業で、売上としてはまだまだ小規模のビジネスです。

今回、弊社に譲渡をご依頼頂いたのは、コア事業である中古車販売・整備事業です。A社長はもともと駐車場建設大手企業出身で、駐車場建設が本業なのだそうです。一方、中古車販売・整備事業は趣味が高じて始めた事業で、A社長自身もサーキット場で走るほどの車好きです。A社長は車の整備は出来ませんが、アイディアが持ち味の社長で、車のチューンナップもマニアが喜ぶような自社独自の企画を行っています。

譲渡理由としては、売上としてはノンコア事業である駐車場建設コンサルティング事業が伸びてきており、今後も伸びると予想されるので、自動車整備会社を売却した資本と自分の時間もそちらに集約させたいという事でした。A社長は子息もまだ小さく、後継者がいない状況なので、M&Aを活用して事業を売却する道を選んだのだそうです。

M&Aで社長の得意分野の事業のみを残す

また、A社長は、もともとプロデューサーとしての立場で動くのが得意なのだそうです。駐車場建設コンサルティング事業も中古車販売・整備事業も、駐車場建設は工事を工事会社に発注し、簡単な作業のみ自分たちでやるスタイル、中古車販売・整備事業もA社長独自のアイディアを実現するべく従業員達に作らせるスタイルです。どちらかというと組織経営を目指すというよりは、社長自身がプレイヤーとして自分自身の考えを実現させていく形のビジネスの方が向いているので、中古車販売・整備事業の、高スキルを持つ従業員に依存する事業は向いていないとも感じていたそうです。実際、A社長自らが駐車場建設で全国を飛び回っていることもあって、A社長が自社整備工場に顔を出すのも週に1〜2回程度になっており、経営も従業員まかせに近い状況になりつつある状況になってきているようでした。

オーナー社長が多角経営をしていく中でよくみられるケースですが、最初は必要と感じM&Aによる買収を行い経営の多角化をしてみたものの、結局は社長が成長エンジンとしての役割を果たさなければ成長できないという問題に直面し、結果的にM&Aにより売却をして社長自身の時間とバイタリティーを集中させるというケースがあります。今回のケースは買収がきっかけで経営の多角化をしたわけではありませんが、M&Aのサポートをさせて頂く中で多角経営の難しさを感じさせられることがよくあります。

中小企業のM&Aでは、ビジネスの潮流の変化、社長の健康状態や状況の変化に応じ、会社全体ではなく、事業の一部を売却するケースがあります。M&Aスキームとして事業譲渡を選択する場合、メリット・デメリットがありますので、M&A仲介会社にご相談下さればと思います。

(第1回/全3回)

事業部売却!M&Aによる企業再生の道/事例3:自動車整備業・中古車販売業のケース(第2回)
事業部売却!M&Aによる企業再生の道/事例3:自動車整備業・中古車販売業のケース(第3回)


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