会社売却の成功ポイント

M&A成功の秘訣はトップの決断力が最も重要となります。会社を売却するのは百戦錬磨の経営者にとっても人生で何度も経験するものではないと思います。そこで、会社売却の成功ポイントをご紹介いたします。

会社売却の成功ポイント
売却のタイミングを重視せよ
  • 業績好調の時こそ売却のタイミングとしてふさわしい。もったいないからと先送りして後悔するケースが散見される。
迅速に情報開示せよ
  • 売り手に不利になるような情報を出し惜しみすると、交渉が破談になる危険性がある。
  • 売却後に隠していたことが表面化すると、裁判に発展してしまう場合もある。
トップがひとりで決断せよ
  • 役員や親族に相談することによって迷いが増幅してしまい、決断が鈍ってしまうケースがよくある。
譲渡条件には幅をもて
  • 譲渡金額、譲渡後の自身・従業員の処遇などの希望条件は交渉の段階で譲歩する必要も出てくるので、幅を持つ必要がある。
最終契約まで気を抜くな
  • スムーズに交渉が進んでいても、M&Aは最終合意の契約書を締結するまではどうなるか分からない。特に注意したいのは、契約調印までは、経営に手を抜いてはいけないこと。

売却成功のポイントは第一に、売却のタイミングが重要となります。業績が好調の時こそ売却のタイミングとしてふさわしく、より高い条件で売ることができます。一方、このタイミングはもったいないからと先送りし、業績不振になってから売却しようとすると結果的にM&Aに長い期間を必要とするだけでなく、条件面も悪くなってしまいます。

また、財務内容の明確な開示や企業が保証人になっているなどといった、特別に公開すべき情報の開示もとても重要です。早い段階で情報開示することが交渉に不利になると考え隠していても、デューデリジェンス(買収監査)を行えば表面化してきます。デューデリジェンス(買収監査)の段階で買い手企業に指摘される形で明らかになってしまうことは、自ら進んで情報開示するのに比べて交渉上不利になるだけでなく、買い手企業から不信感を持たれる原因になり、交渉自体が破談になってしまう危険性があるので、最初から情報開示をしっかりするべきです。仮に、デューデリジェンス(買収監査)の段階で表面化しなくても、売却後に隠していたことが分かると裁判問題に発展してしまう場合があります。

次に、M&Aの決断はトップがひとりでするべきです。家族や役員に相談することで、判断が鈍ってしまい、タイミングを外してしまって後悔するケースがあります。会社の売却問題についてはトップ以外に決断できる人はいません。最も重要な決断だからこそ、トップご自身でされることを強くお薦めいたします。

M&Aは売り手と買い手の歩み寄りによって成約されます。両社とも条件を譲る姿勢がなければうまくいきません。ですから、譲渡金額や譲渡後のトップ・従業員の処遇などの条件面についてある程度の幅を持たせておく必要があります。

会社売却の成功ポイントの最後は、最終契約書の締結を完了するまでは気を抜いてはならないということです。特に注意したいのは、売却を決めた時点で経営に気を抜いてしまうことです。会社は生き物ですので、交渉過程で業績が大きく左右されてしまうと、マイナス評価になってしまうこともあります。

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