買い手の選定方法について(売り手企業向け)
買い手の選定方法について(売り手企業向け)
今日は、どういう基準で買い手企業を選ぶかについて書きたいと思います。
「出来るだけ早く売却したい場合」と「出来るだけ高く売却したい場合」とでは、考え方が違ってきます。
勿論、出来るだけ早く、高く売りたいと思うのは当然ですが、現実的にはこの二足のわらじは両立しないことが多いとお考えください。
「出来るだけ早く売りたい場合」は、主に同業種で積極的に新事業を展開している会社やM&Aの実績を積んでいる会社を中心に考えると比較的早く決まるケースが多いです。しかし、同業種の場合はすでにノウハウなどを持ち合わせているので、買収する目的がピンポイントで決まっているケースが多く、早く決まる分、条件的には厳しくなる場合もあります。
それに対して、「出来るだけ高く売りたい場合」は、同業よりは異業種の会社に話を持ちかけていきます。異業種で売り手企業の業界に新規参入したいと考えている場合などは、「時間」、「ノウハウ」、「安定顧客」などをスタート時から獲得できるので、売り手企業にとって良い条件で話がすすむことがあります。但し、異業種の場合は、売り手企業の業界に精通していないので、売り手企業の状況や調査などに時間がかかるケースが多くスピーディには交渉が進まないことが多いです。