自動記帳サービスを提供するクラビスが家計簿アプリを提供するマネーフォワードに株式を譲渡
自動記帳サービスを提供するクラビスが家計簿アプリを提供するマネーフォワードに株式を譲渡
2017.11.02
自動記帳サービス『STREAMED(ストリームド)』を提供する株式会社クラビスは11月2日、自動家計簿アプリを提供する株式会社マネーフォワードに、発行済全株式および新株予約権を譲渡して子会社となった。売却価格は8億円。
マネーフォワードは、ビジネス向けのクラウドサービス『MFクラウドシリーズ』を開発し、全7種類のサービスを50万人以上のユーザーに提供している。今回のグループ会社化によって、記帳業務の全自動化,約10倍のマーケットへのアプローチ,バックオフィス業務におけるAI活用国内No.1の3つを、これから促進・実現させていく狙いだ。
クラビスが提供する『STREAMED(ストリームド)』は、経理の記帳業務の自動化に特化したクラウドサービスで、請求書・領収書あるいは銀行通帳をスキャンするだけで、1営業日以内に会計データに変換することができる。手書きや印刷の文字を読み取るOCRの独自ソリューションにより、手書きの書類でも99.9%正確にデータ化できるため、国内の主要な会計ソフトであれば出力することが可能である。
このクラビスの高い技術を、多くのユーザーを抱えるマネーフォワードのサービスと連携させることで、企業の経費精算,会計事務所・税理士事務所の記帳代行,個人事業主の確定申告など、様々な場面で会計処理の自動化が期待できる。
コメント
お金に関するITサービスは、ここ1,2年で目覚ましい発展を遂げていますい。これまで人力で行っていた企業・個人の会計業務や経理業務は、単純作業であればあるほどIT化の促進で自動化されます。それに伴って人件費や外注費も削減することができます。決済関連のITサービスも続々と登場しているため、同業・異業に関わらず専門技術を持った企業とのM&Aはさらに増えていくでしょう。IT分野のM&Aには今後も注目です。