M&A用語集

基本合意書とは、M&Aの場合、通常デューデリジェンスを行う前に、大きな方向性を明確にするために当事者間で合意している事項をまとめて作成される覚書のようなもの。LOI(Letter of Intent)、MOU(Memorandum of Understanding)、Term Sheetsなどと呼ばれている。
譲渡対象の個々の権利義務については、個別に権利移転、債権引受けあるいは契約上の地位の移転手続きが必要となる。たとえば、買掛債務の引受けは債権者からの同意を必要とし、リース契約も個別にリース会社の同意を取り付ける必要がある
M&Aの検討を開始する際、被買収者から買収者に対して被買収者に関する詳細な情報が提供されることになるが、提供される情報には機密性の高いものが多く含まれている。M&Aが成功するかどうかが不確実な段階で、無防備に機密性の高い情報を第三者に提供することは、被買収者にとってリスクが高いことから、秘密保持契約を締結し、機密情報の漏洩を防止する必要がある。
レバレッジバイアウトとは、LBO(Leveraged Buy Out「てこの作用」)の意で、ちょうど「てこ」のように、買収対象会社の資産や将来のキャッシュフローを担保に必要な資金の大半を外部からの融資などで調達して買収すること。
権利行使期間内であれば、いつでも行使できるオプションの意。
減資とは、資本金の額を減少させることをいう。
非投資適格債券の意。ジャンクとはゴミ、ボンドは債券の意味。格付機関の格付けが投資適格以下か無格付けの債券をいう。高利率だがリスクが高い。LBOの買収資金調達などに使われる。
デューデリジェンスとは、物件や企業の買収を行う場合に、当該物件や企業の資産価値や収益力、リスク、法的な権利関係等を詳細に調査する手続きを指す。

M&Aにおける企業のデューデリジェンスには、企業の生産体制や販売網を調査するビジネス・デューデリジェンス、財務体質や資産繰り、簿外債務等の有無等を調査するフィナンシャル・デューデリジェンス、重要な契約の内容、重要な資産についての法的瑕疵、係争事件の有無等を調査するリーガル・デューデリジェンスがある。

デューデリジェンスの結果判明した重要事項は、買収価格の決定や契約書の条件の調整要因となる。

ホワイトナイトとは、非友好的な買収を仕掛けられた場合、その買収者に対抗する目的で標的会社の経営陣と協調して友好的な買収を行う者。標的会社にとっては、危機を救ってくれる「白馬の騎士」のような存在であり、それゆえホワイトナイトと呼ばれている。
ROE(Return on Equity)とは、自己資本利益率といい、企業が株主に拠出してもらった資金等をどれだけ効率良く運用しているかをチェックするための指標。

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