M&A用語集
モンテカルロ・シミュレーション(Monte Carlo Simulation)とは、投資評価や企業の業績予想などを行う場合に、乱数を用いたシミュレーションを何度も繰り返し行ってデータを集積し、その結果に基づいて近似解を求める計算手法を指す。
企業買収において、買い手が自身のリスクを軽減させるために、買収代金の支払いを全額一括払いではなく分割払いにすることがある。たとえば、売買契約書で売り手との間にいくつかの条件を設定し、それが満たされた場合にのみ、残りの買収価格代金を支払う契約を交わす。こうした取引をアーンアウトディールという。
合併、会社分割、減資など会社の債権返済能力が大きく変化するような組織再編を行う場合、会社は債権者に対してその組織再編に異議があれば一定期間内に申し出る旨を官報で公告し、かつ知れたる債権者に対しては個別に催告しなければならない。
APV法(Adjusted Present Value Method)とは、DCF法を発展させたモデルで、企業の生み出すフリーキャッシュフローを事業部門別に分割して、事業ごとの事業資本コストを使用することで、事業部門の価値を求める方式。
M&A対象企業の概要を会社名が特定されないようにまとめたもの。秘密保持契約の前に買収希望会社に提示するため、匿名情報となっている。事業内容のほか、業績情報、財務内容等が記載される。会社名の入っていない企業概要書、ノンネームシートがこれにあたる。